演 目
受 付
観劇日時/05.5.11
劇団名/Theater・ラグ・203
公演回数/前座芝居
劇場/ラグリグラ劇場

若手の勉強会

 水曜劇場前座芝居と銘打って『棲家』の上演前に15分ほどの二人芝居が演じられた。女=伊東笑美子はもう若手とはいえないかもしれないが、(急いで断っておくが、物理的に若くないということではない)こういう機会に演じる場があるということは良いことだ。
別役実にも同名の戯曲があるがこれは全くの別物、作者名は明記していない。ある大企業の本社に一人の男=田村一樹が訪れる。受付嬢との会話の中で、この会社がいかにデタラメで内部崩壊が極限に来ているかが露呈される。実はこの男はそのデタラメさでこの会社を首になった現場のブルーカラーだったのだ。それをメデイァに公開して告発するべく乗り込んできたわけであった。
だが、男は初めて本社へ来たために間違って隣の会社の受付へ乗り込んでしまったという落ち。まあどこの会社も同じだということだろう。このコント風の一場をオーバーアクションの大車輪で演じた。余裕がないから笑いが起こらないが二人にとっては貴重な経験であろうか。