編集後記


 暑い夏です。といっても今年の夏はもう終わってしまい「暑い夏でした」と言わなければならない時期になってしまったようですが、ともかく今年の6月・7月は、暑い上に猛烈に忙しかった。

僕の勤務する美術館の「夏だ! アートだ! 東洲館だ!」というベタなキャッチコピーの、殺人的な連続企画は、大物展覧会の2ギャラリー並行開催はもちろん、矢継ぎ早のイベント、主にギャラリー・コンサートだけど、その開催にも全力忙殺の日々。

シアターキャンプは深川で1週間、札幌で1週間、まぁこれは、昼間は見ているだけで夜は酒を飲むのが日課のようなものだが、さて大変だったのは、深川市の新しい文化ホール「み・らい」(690席)を指定管理者制度によって管理運営を民間受託するための「NPO法人・深川市舞台芸術交流協会」の設立と、それに伴う演劇関係の山積みの企画行事。

 その間を縫っての芝居見物も怠りなく、2回の東京行きもあったりして、ともかく暑く忙しい夏でした。お陰でこの『観劇片々 9号』もすっかり遅くなってしまい、賞味期間を過ぎてしまいそうです。
まあ期日にどうしても出さなければならないというものでもないのですが、何か悪夢に追われているような感じの今日この頃ではあります。

高校生の書いた芝居のうちの1本が、改訂第3稿としてようやく出来あがり、演出者も名乗り出て、やっと陽の目が見えるところまで来ました。さて何時どこでやるのか、スタッフ・キャストをどうするのか? 不安と楽しみが交錯する中、近々よい報告ができることを期待して……


                          05年8月26日