第11回おバカな高校演劇対決
公演日/18.3.31 劇場名/教育文化会館小ホール

演目1 かくれんぼ
観劇時間/16:00~17:00 上演学校名/札幌藻岩高校 作/米永道裕  演出/枝元円花  助演/藤村和来  舞台監督/鶴川舞歩 音響/伊東桃花  照明/大内すみれ  装置/谷津袖伍・福井愛菜・渡邉太一 制作/反町素晴  小道具・衣装・メイク/小出果奈 出演/総勢19名

 子供の頃の幼馴染の女の子への心残りが、10年後のカクレンボ遊びによって、その心が通じる。少々くどいけど抒情的で暖かい後期思春期の物語。

演目2 じゃあ、おわります
 観劇時間/17:00~17:55  上演学校名/大阪精華高校  作/精華高校演劇部  演出/蛙頭四歩  舞台監督/兵頭琢磨  照明/藤原樹訓  音響/木野博貴  音響補佐/青山愛美  出演/9名

 ナンセンス・コントを次々と繰り広げる。高校生らしく力一杯やっているけれど、自分たちで先に笑ってしまう。大阪人を主張しているのだから、もっと気楽に自由に
やった方が面白い。
 コメントに「演劇って自由で軽やかに」と書いてあるからか、イデオロギーの強い作品まで幅広い演目がある。「決まった型がない」とも書いている。この高校の、そういう舞台が観たいと思ったが、終始ナンセンスで終わってしまった。
 なにしろ「おバカ対決」だからかな……

演目3 そこそこヒーロー
 観劇時間/18:10~18:50  上演学校名/釧路湖陵高校  作/釧路湖陵高校演劇部  演出/粟野倖弥  音響/海野七星  照明/阿部壮太郎
 出演/4名

 ノゾミが好きなコウヤだが、恋敵のリョウスケには勝てない。未来の少女が、そこそこ強くなるベルトをくれる。だがやっぱりリョウスケの巧みな戦い方に負ける。コウヤはベルトを捨て鍛錬して遂に勝つのだが、その時、ノゾミには別の恋人がいた。
 物語としては面白いのだが、超能力に頼り過ぎている、そこが「おバカ」なんだろうが、この話、真面目に創ったら良い演劇になりそうだ。

演目4 LE・LE・LE・LAND
 上演時間/19:10~20:20  上演学校名/滝川高校・札幌北陵高校・芦別高校 有志合同  作/にへいこういち  演出/輿水麻衣・中谷地杏  音響/滝沢一巴  照明/にへいこういち  出演/15名

 何もかも母親に反発した女子高生のサツキはついに自殺する。死んで着いたところは「ラ・ラ・ランド」という遊園地みたいなところだった。しかもそこでは極楽行きか地獄行きかも決められる。
 演出がオーバーアクションの一直線すぎてリアリティが薄い。もっと纏められると思われる。話を悪い方へ悪い方へと持って行くのだが、現実には途中で考えたり引き返したりするのが自然だろう。