わ た し THE CASSETTE TEPE GIRLS DIARY (注)原題は丸印の中に「わ」、丸印の中に「た」、丸印の中に「し」となります。
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 観劇日時/17.8.17 19:30~21:00  劇団名/intro  上演形態/札幌演劇シーズン2017夏 レパートリィ作品
 作・演出/イトウワカナ  原案/太宰治「女生徒」  映像/古跡哲平  音楽/佐々木隆介  振付/東海林靖志    舞台美術・舞台監督/高橋詳幸  
 照明/菅原渉吾  音響/近松祐貴  衣装/アキヨ  演出助手/前田透  宣伝美術/本間いずみ  バッテイングコーチ/カジタシノブ  企画・製作/intro
 劇場名/コンカリーニョ

 出演/
  大き子=のしろゆう子   ちゃんとし子=菜摘
  ごまかし子=小林由香   どっしり子=石田聡子
  おじさん子=佐藤剛    テル子=小林テルヲ
  屁理屈子=小松悟     ママ子=寺地ユイ   黒子=井上嵩之      へん子=朱希   ふてくされ子=赤川颯   気にしい子=秋山りな
  うっかり子=伊藤莉奈   眠子=大岩歩佳
  幽霊子=片桐光玲    無茶子=神田梨沙   本気子(マジ子)=小柄麻衣   なぐさめ子=小島彩香   健やか子=小森春乃
  背伸び子=鈴木悠希子   なまめかし子=関美波
  でしゃばり子=竹村美穂  するど子=多田真理那   まんぷく子=千原彩花   すっきり子=寺崎好美
  あどけな子=飛山薫    厳し子=富山湖雪姫
  おくゆかし子=西村翔太  恥ずかし子=西村ひなた   ひもじ子=宮下花林    わびし子=本吉夏姫
  影子=山下愛生      犬=宮沢りえ蔵

女の一生の爆発的な表現

初演は太宰治の「女生徒」に書かれた若い女性、今でいえば女子高生の一日の行状記だったと思う(13年7月の観劇。42号所載)が、今日の舞台は一人の女性の一生を集団のコーラスと激しいダンスとで表現するのだが、あまり具体的な日常というよりは、朝起きて一日中あくせくと生き、その中で様々な軋轢を経験し、子供を産み育て、やがて死んでゆくという女の一生を全員で声を揃え同じ動きをしながら表現する。 単純な行動を繰り返すので、その迫力は凄まじいのだが、正直いって同じ繰り返しなので少々、退屈する。 具体的な個々のドラマが起きないわけじゃないけれど一瞬・一瞬なので埋没する。これだと全員が女学生である必要はないのじゃないのかと思ってしまう。現に女学生として男優も混じっているわけだし、これを老若男女の俳優たちがそれぞれの生き様を、それぞれの地で演じた方がずっとリアリティがあると思われる。この配役表を見ると個人個人の名前に独特の個性を表しているようにも見えるのだが。 でも、このエネルギーの爆発と持続とは老人には無理なのかな?