Princess Fighter
 観劇日時/17.8.9. 13:00~14:50  劇団名/ミュージカルユニットもえぎ色
 脚本/深浦佑太  演出・振付・作曲/光耀萌希    編曲・テーマソング/モモイヒトミ 殺陣/本間崇寛  舞台デザイン・製作/ 高村由紀子 
舞台監督/米沢春花 音響/足達玄  照明/相馬寛之  映像/古跡哲平    制作/蝦名里美・佐藤紫穂・木村幸恵・里見茉利絵 衣装/長尾ゆみ  歌唱指導/柳生たみ   
 劇場名/コンカリーニョ

逆境に立ち向かって元気に生きて行くお伽噺の主人公たち

白雪姫の継母である魔女(=青木玖理子)と、本の虫・白雪姫(=塚本奈緒美)、茨の城の眠り姫・イーバラ(=国門綾花)、男なのにシンデレラ・エラ(=塚本寛之、日替わりで佐藤亮太)、花の国のおやゆび姫・マイア(=長麻美)、歌えない人魚姫・アリー(=光耀萌希)というお伽噺に出る5人のお姫様との大壮絶の物語。
それぞれの姫には愛称が付いているように、白雪は閉じこもり、眠りは苦労人、シンデレラは性同一性障害者、おやゆび姫は無理して背伸びして生きていて、人魚姫は聾唖者を、それぞれ象徴していると思える。
魔女は鏡に「世界中で誰が一番美しいか」と問い掛けると「人それぞれの価値観によって違う」と応えられて、5人の姫たちを闘わせて決めようとする。
魔女にも鏡にもそれぞれ大勢の配下がいて、壮絶に5人の姫たちを痛めつけようとするが、5人は協力して闘い逃げ延びる。最後は笑いで平和を求めるべく努力する。
これらの激しい展開を、歌とダンスと殺陣で延々と繰り広げるのだが、動きが激しいためか歌詞が聞き取りにくく同じような展開が繰り返されるので、やや退屈して眠くなる。
最初は人物が多いし関係が分かりにくいので、例によって配役表と首っ引きで観ていたが、照明が激しく点滅し、最前列で観ていると擬闘のクライマックスでは何度も舞台下まで飛び降りるので落ち着かない。
様々な背景を背負った人たちが逆境に立ち向かって元気に生きて行く様子をお伽噺の主人公たちに象徴させて「小劇場大規模ミユージカル」と称する、この舞台がミニ版・宝塚になるように期待したい。

その他の出演者/
  コノエ(魔女の側近)=宮永麻衣(Wで岩杉夏)   レディ(白雪姫の侍女)=Maichiy   パーラ(魔女配下のメイド)=宮崎安津乃   スティ( 々 )=忍遙香   ラン( 々 )=大平詩織   ディリー( 々 )=西村摩利乃   スカラー( 々 )Terra(Wで穂井田夕奈)   ハウス( 々 )唯斗
       ☆
  鏡(魔法の鏡)=森高麻由   鏡の配下=渡邊宏行(日替わりで森高遼・宮永麻衣・宮崎安津乃・佐藤紫穂)   ナッツ(森の妖精)=かとうめいこ(Wで正木綺羅)   ヨルン( 々 )=鈴木咲良(日替わりで左海千優・佐海夢依)   ムウ( 々 )=西村海羽