ナイト・スイミング
 観劇日時/17.7.15 18:00~19:40  劇団名/弦巻楽団  公演回数/#28
 作・演出/弦巻啓太  振付/渡部倫子  音楽/橋本啓一  舞台監督/高橋詳幸  舞台美術/川﨑舞 照明/高橋正和  
音響/大江芳樹・(助手)山口愛由美  衣装/佐々木青・(助手)斎藤もと  
 演出助手/相馬日奈・木村愛香音・佐藤雄大
 小道具協力/袖山このみ       宣伝美術/本間いずみ
 制作/小室明子  当日運営/水戸もえみ・佐藤紫穂・竹内麻希子・富樫佐知子
 劇場名/サンピアザ劇場(JR新札幌駅・直結)
 出演/
  男1・サルタ(旅行会社社員)=深浦佑太   男2・カモワケ(宇宙船添乗員)=遠藤洋平   男3・ミシマ(政治家)=村上義典   男4・ムトウ(宇宙船操縦士・用務員)=温水元   男5・タケミナ(中学生)=佐久間泉真   女1・オクヤマ(科学者)=成田愛花   女2・エノモト(教育実習生)=細谷史奈   女3・サムカワ(担任)=塩谷舞   女4・アスハ(中学生)=木村愛香音   女5・イスルギ(中学生)=相馬日奈   女6・ハチマン(中学生)=木山眞綾   女7・ククリ(中学生)=島田彩華

時間という人間の決められない生き方の選択

宇宙旅行に出かけた中学生の乗った宇宙船が、宇宙空間で爆発して、三人が救出され残りの生徒と先生たちは行方不明になっていた。
それから20年後、成人した3人はそれぞれ科学者・政治家・旅行会社社員になっていたが、ある時あの遭難宇宙船が、その近くの惑星で生き残っているらしいという情報を得て、最新式の宇宙船で訪れてみると、その星には空気があり時間の進み方が遅いので事故後まだ二カ月しか経っておらず、宇宙船内にあった食料品がまだまだ充分に残っていて彼らは中学生のままだった。
つまりこの惑星では時間の進みか方が太陽系とは極端に違っていたのだった!……浦島太郎の話だ。で、彼らを地球に還す事が、彼らにとって本当に幸せな事なのだろうか?
さてこの物語から観客は何を得れば良いのだろうか? 人それぞれの様々な生き方を他人が決める事ではない。という平凡な答えなのだろうか?
          ☆
初演を観ているはずだと思って探したら14年11月2日に記録があった。その一部 を紹介しますが、ちょっとよく判らないような感じでした。

SF物語
中学生の旅行団を乗せた宇宙船が遠い宇宙の彼方の惑星へ不時着するSF話。なぜか一部の人たちは地球へ帰還出来たが、中学生たちの何人かが取り残される。
その子たちはなぜかこの惑星で成長するが、地球へ戻った何人かはそれぞれ別の世界で生きてゆく。
20年以上が経って、帰還できた人たちがこの星へ来てみると、この惑星に残された中学生たちはそのままの中学生だったという浦島太郎のようなお話。
生きてきた時間の違いは人の思いも大きく違えてしまうということを、一つの実験で検証しようとしたような物語。ダイナミックな表現だが判り難い象徴的な表現だ。