初夢
観劇日時/17.1.21  14:00~15:50 劇団名/デンコラ 公演回数/第5回公演 脚本・演出/むらかみなお  制作/小暮日奈子・むらかみなお 舞台監督/村上峻・藤山秋桜  部隊美術/秋山倫瑠 音響/南怜花・金田公和 照明/渡邉恵麻・市川晴菜 衣装/神田眞菜美・中村詩織 メイク/和田真梨菜・木村朱里 情報宣伝/荒谷祐衣・吉岡優 劇場名/ことにパトス

噛み合わない物語の展開と表現の技術

ポンコツ大学生・亀田(古川侑三郎)が元旦の夜に見た夢は、ヘンテコな神様(=リンノスケ)のお告げで、近所の「うきよ湯」を覗くことが幸運の始まりということだった。
「うきよ湯」はしっかり長女・藤井(=木村朱里)とおっとり次女・高野内(=秋山りな)、びっくり三女・那須川(=高橋清伽)、ベテランババア・鈴木(=藤山秋桜)のゆったりシスターズが経営していたのだが、近所で張り合う敏腕オーナー毒島(=和田真梨菜)とイノリ(=小島彩香)、忍者猿飛(=齋藤有美佳)、受付・黒木(上山朝史)の4人が経営する高級オフロやさん「ウタカタ」と張り合って新しい経営戦略の立案に没頭していた。
その大騒動の展開を17人の出演者が入り乱れて、話が飛躍し混乱するので具体的には良く分からない。
埋もれた人間が、何かを目指して何かをやろうとする人たちの顛末を描こうとしているらしいことは何となく感じるのだが、これに着いて行けない僕は途中で何度か居眠りをしてしまった。寝るのも批評の中だと開き直って……
奇想天外のストーリィと大人数の出入りが、うまく噛み合わず折角の切れ味の良い演技とテンポによる話の切り替わりが生かしきれなかった残念作であった。


その他の出演者。
頭のめでたいお客さんたち=坂口紅羽・村上峻・神田眞奈美・徳永萌
ヤバイ客=小椋翔貴  ???=むらかみなお
ミユージシャン志望=宮崎哲朗