山がある。

観劇日時/16.12.14 20:00~21:20
劇団名/シアター・ラグ・203
上演回数/ウエンズディシアター       Vol.23

作・演出/村松幹男  演出補/田中珠枝  音楽/今井大蛇丸
音響オペレーター/瀬戸睦代  照明オペレーター/平井伸之

劇場名/ラグリグラ劇場

出演/男=村松幹男   女=湯澤美寿々

突飛な状況と常在する危機との不安の相乗効果

今回フト思ったのは、ベンチに爆発物が仕掛けられているということが何とも突飛でリアリティがないのではないか、ということだった。そういう疑問が突然に浮かび上がったのだが、そう思いながらも観ていてちっとも嘘くさくないのだ。

これはどういう事だろうか? 一つには演技にリアリティが強いということもあると思うが、このような突飛なできごとが何時でも起こり得る可能性があるということの現実感が強いのが現在の現実の社会なのではないのかという二重の不安が、ただ笑って観ているだけじゃない恐ろしい現代の一面あり、その相乗効果が働くような気がする。