ビューテフル ガーベッジ

観劇日時/16.12.3 13:00~14:15
劇団名/劇団 ロクデナシ
公演回数/第三回公演

作・演出/がくと  舞台監督/山本雄飛
音響/倉内衿香  照明/倉田麻奈
舞台美術/はまだなつこ  小道具/ペコ
宣伝写真・衣装/竹中沙耶果  宣伝美術・制作/女池祥子

劇場名/BLOCH

出演者/ 忠海勇  長枝航輝  牧野千里  板山果織
宮崎安津乃  加納絵里香  片平一  女池祥子

一見ビューテフルなゴミ

舞台中に色んな色の大きなビニール袋に入れられた廃棄物の山が幾つも積み上げられている。そこへ生きる希望を喪って自死した初老の男(=城島イケル)の亡霊が、勤め先のその廃棄物堆積場に現れて、意外に明るく自分の死について語りかける。
ゴミの霊たちも、それぞれの存在意義を自己主張し始めるが、何故か彼ら彼女たちは半裸体だから何ともエロテイックでバイタリティがあるのだ。
自死した男の若い頃の話になる。ここは「ハッピィパーク」というアミューズメントセンターで、彼はここの廃棄物処理係だったのだ。そして「ハッピィパーク」の社長(=前田透)の息子(=がくと)はハッピィショーの主役だったが、その親子は仲良く女性関係もオープンで、一人の女性社員を父と息子でシェアーするなどという不道徳な行為が「ハッピィパーク」の信条なのだ。
そういう環境の中で本当のハッピィを見失った、この自死した男の真の意味のハッピィを求める物語ということなのだろうか?
この「ハッピィパーク」の実態は実は冷酷で、実権を握る女性は次の経営者を目指して、この親子の存在を無視して次々と非情な指示を命じていく。
「ガーベッジ(garbage)」とは「厨芥」つまり「台所のゴミ」の意味であり、多分ここでは人間のゴミをも意味しているのだろうか。