映画 小鹿物語

アメリカ映画1946年セントラル配給・公開 128分
原作/マージョリー・キナン・ローリングス(1938年発表)

監督/クラレンス・ブラウン
脚本/ポール・オズボーン+ジョン・リー・メイン
制作/シドニー・フランクリン
音楽/ハーバート・ストサート+アルバート・センドリー
撮影/アーサー・E・アーリング+チャールズ・ロッシャー+レナード・スミス
編集/ハロルド・F・クレス

日本公開/1949年
観賞日/16.11.26 14:00~

人間と大自然との共生の矛盾

少年ジョディ(=クロード・ジャーマン・ジュニァ)は、毒蛇に噛まれた父親(=グレゴリー・ペック)を助けるために犠牲になった野生の母鹿の子ども鹿をフラッグと名付けて溺愛したが、フラッグは成長するにつけて、大事な農産物を食い荒らすようになる。
父はフラッグを銃殺するように命じるがジョディには無理だ。母(=ジェーン・ワイマン)が打つが急所を外れ、父は小鹿のフラッグが苦しまないように止めを刺すように命じる。ジョディは覚悟して撃つ。
衝撃に耐えかねたジョディは家を出るが、やはり戻らざるを得ない。ジョディは、そこから大人へと成長していく。
父は大きな愛でジョディを育てるが、母は我が子(ジョディの兄)を喪ってから全く無気力になり、ジョディにも辛く当たる。だがジョディが父に命じられて、フラッグが侵入しないように高い垣根を作っている時に何気なく手伝う母のシーンにホッとする。

人間と大自然との共生の矛盾を、きめ細かく、そして壮大に描いた感銘深い名作映画。