山がある。

観劇日時/16.11.23 20:00~21:20
劇団名/シアター・ラグ・203
公演回数/Wednesday Theater Vol.23

作・演出/村松幹男  演出補/田中珠枝  音楽/今井大蛇丸
音響オペレーター/瀬戸睦代  照明オペレーター/平井伸之

劇場名/ラグリグラ劇場

出演/山岡信司=村松幹男  片山恵子=湯沢美寿々

日常の中の恐怖、危険の上の平常

この舞台の初演の何ステージかを観ているから、そのエンターテインメントとしての面白さ、滲み出る怖さなど、演劇としての完成度の高さ良さと言うものは充分に承知しているつもりだった。
ひとつ不安だったのは、これは人生経験の浅い若者たちが感じる不安だと思っていたのに今回の出演者が中年に近い演技者だったことだった。
だが実際に観て、それは簡単に素通りし、逆にその年代の人たちのリアリティがむしろ素直に納得できた。これは年代にはまったく関係はないということなのだろう。
劇中のマジックが地味だったのは惜しい。もっと派手な現実の楽しさと怖さとのギャップを演出して欲しかった。
再演は期待以上の成果だが、やはり次はぜひとも、若い世代の出演者の舞台が観たいと思う。