後 記

前回第53号の追加訂正
 P12「カコヨミ」本文10行目の最後。
 ― 特にあの世とこの世との交流を司る占い師のようなオババは大袈裟で勿体ぶって逆に邪魔しているような存在でしかないような気がした。―
 これは当日に観た時の率直な感想だけど、ちょっと誤解を受けかねない舌足らずな表現なので、もう一言を書き加える予定だったのが不足のままで作ってしまいました。
その部分に以下を追加します。
 ― 原作の雰囲気とは随分と違う感じがしたので、この演出には何らかの別の基本的な意図があったのかもしれないが、それを僕は感じ取ることが出来なかった。―
以上の文章を追加します。

 

観られなかった幾つかの舞台                  16年7月7日
 この二・三年、病気だったり体調不良で観られなかった舞台がたくさんあった。入院している時は仕方がないが、自宅にいるときは少々無理をしてでも観に行きたいと思ったことも始終ある。観られないくらいなら無理して死んでも良いから観たいとさえ思ったのだが、残念ながら身体が思うように動かないのだ。それに無理して周りに迷惑を掛けるのも本意ではない。
 そんなわけでつくづく年齢を感じていたのだが、つい今日水曜日の午後、何だか急に悪寒がして体温を測ると何と8度4分もあった。驚いて病院へ行くと、「急性気管支炎」と診断され5日間の絶対安静を宣告されてしまった。この週は土曜日・日曜日と3本の舞台を既に予約している。断腸の思いで全てキャンセルせざるを得なかったが無理して予約した舞台もある。
 おまけに個人の約束も今週中に2つもあったのだ。体調不良でキャンセルしたのは今回が初めてだった。何とも残念なこの3つの舞台と2つの約束反故事件であった。
 怨念を込めて、キャンセルせざるを得なかった舞台を記しておく。


〇 7月9日 14時 実験演劇集団 風蝕異人街 
寺山修司・作 こしばきこう・演出  ことにパトス
   『 疫病流行記 』

  
〇 7月9日 18時 札幌座
作・アルストパネス 脚色&演出・清水友陽  シアターZOO
   『 鳥 』

〇 7月10日  あけぼの学校祭  あけぼのアート&コミユニティセンター
  13時  fireworks 『sea ring light ~歩く姿は潜水艇~
  14時  弦巻楽団  作・弦巻啓太 『子どものように話したい
  17時  演劇公社ライトマン  『森を眺めて暮す
 以上の中、『鳥』は13日まで上演があったので、千秋楽に観る事ができた。本号の3ページに報告しました。

 

原健太郎さまよりのお便り                   16年8月1日
 いつも『続・観劇片々』について確かなご意見をお寄せ戴き、毎年演劇誌『悲劇喜劇』にご紹介してくださる横浜在住の大衆演劇研究家・原健太郎様から、今日もお便りを戴きました。
 その中に 〝 シアターラグ203の『腐食』のご批評は、松井様の人生に対するメッセージのようで、いたく感激しました(原文とおり)〟という一文がありました。
 とても驚くと同時に非常に嬉しくなりましたので、ここにご紹介する次第です。

 

既視感                              16年9月8日
 最近、既成戯曲の上演とか、新作でも再演・再々演とか、全くの新作でもどこかで観たような記憶があるとか、そういう舞台が多くあるような気がする。それは大分以前から感じていたのだが、特にこのところ多くなったような感じだ。
 そこで過去に観た舞台の記録一覧表を作り始めた。そうしないと探すのに余分な労力が必要だからだ。こういう時はパソコンが威力を発揮する。データで保管されている分は目次をコピペして表にすれば良いだけなのだが、それ以前の記録に関しては一々打ち込まなければならない。最近は時間に余裕が出来ると、その作業に没頭しているのだが、ついつい本文を読みふけってしまって中々作業は進まない。

 

コントについて
 『PION』の観劇記で「コント」についてちょっと触れているのだが、以前から「コント」と「笑劇」「短編喜劇」など、その関連についていろいろと考えているのですが……