糜 爛 観劇日時/16.9.14 20:00~21:20 劇団名/シアター・ラグ・203 作・演出/村松幹男 音楽/今井大蛇丸 音響オペレーター/久保田さゆり 照明オペレーター/平井伸之 着付協力/長田紀子 劇場名/ラグリグラ劇場 出演/瀬戸睦代
ワザとらしい造りの演技が気になった
この舞台は、これまでのラグの舞台と違って、今日は新しい発見が無かった。別にいえば完成されていたのか、僕の感性が悪いのか…… その中で唯一、気になったのが 「右手がブルブル震える」 というセリフで、震える右手を左手で抑える演技が頻発する。この舞台は、演技者の作らない自然な演技に強いリアリティを感じさせるのに、この部分だけが同じような造った演技で繰り返されると、そこだけが不自然で作意が感じられるのだった。完成されていると思っていた舞台が、この演技で造りものっぽく感じられたのは何故だろうか? なおこの『糜爛』は、『続・観劇片々』51号に15年12月16日の初演初日の観劇記に詳しい具体的な内容と、その衝撃的な感想、そして同23日の第二回目の観劇記を記載、その後、『続・観劇片々』52号に16年1月、同年2月の、それぞれの観劇記を記載しています。