90分の間に「秘密」をテーマに５人の作者が書いた５本の短編が次々と演じられるから１作の平均時間は18分。ほとんどが同じようなシチュエーションで同じような邪推・誤解・恋のさや当ての末に何とか納まる所に納まる、という形の物語のオンパレード。それぞれの話が絡まって混乱して印象が薄くなってしまった。
フト、思ったのだが、この５つの中のどれかを芯にして、その他の物語を絡めて全体に骨太の壮大な物語を創れなかっただろうか？ などと空想してしまった。
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演目１　『ひみつ』　　作／藪歩　　　
出演／朱＝三ケ山和輝　　秋＝吉田卓
二人の男子高校生が自虐の秘密を語る。

演目２　『カンガルー・ポー』　　作／渋谷沙里　
出演／柊＝関尾昴人　　蓮＝新井康平　　桜咲＝佐藤芽衣　　一楓＝梨本茉弥
親友二人のそれぞれの恋人との関係。

演目３　『Wooden doll』　　作／吉田卓　
出演／Ａ＝渋谷沙里　　Ｂ＝安井美沙　　田村＝新井康平　　野上＝三ケ山和輝
フアッションモデル二人の恋のさや当て。

演目４　『親幽』　　作／新井康平　
出演／瑛＝梨本茉弥　　薫＝安井美沙　　司＝吉田卓
女性の親友は幽霊であり、彼女の唯一の肉親である彼女の兄との関係。

演目５　『夫の遺品』　　作／岩井英治
出演／川崎智巳＝渋谷沙里　　川崎愛美＝三上真弓　　川崎隼人＝関尾昴人　　本田愛弓＝安井美沙
父の交通事故の後に残された妻と娘に、浮気の証拠が続出する。