室温 ―夜の音楽―

観劇日時/15.11.14 19:00~21:00
劇団名/yhs
公演回数/34th PLAY シアターZOO提携公演

作/ケラリーノ・サンドロヴィッチ 演出/南参
舞台監督/アクトコール 照明/上村範康
音響/橋本一生 編曲・演奏/川西敦子
制作/水戸もえみ 制作補助/最上朋香・紀戸ルイ・宮本暁世
宣伝美術/最上朋香・佐藤杜花・水戸もえみ

劇場名/シアターZOO

出演者/櫻井保一・曽我夕子・青木玖理子・小林エレキ・能登英輔・
氏次啓・佐藤杜花・山田プーチン・南参

設定はリアルだが、これも様々な人生の真実を象徴している

殺人犯と、その被害者の父親と、それらを巡る様々な人々の人間模様を描いているのだが、何だかさっき観た『くそったれ、アイラブユー』ととても似ているような気がしないでもない。
人里離れた場所にあるらしい被害者の父親の事務所を舞台に、その背後の一種の妄想図の中に、絶対に許せない人が目前に居る。その微妙な関係の心情。だがこの場合、相手は我が娘の殺害犯なのだから無条件で憎しみ許せないのは当然のはずだ。
だが多くの善意の人たちや図に乗る人たちの輪の中では一人一人の心情は茫漠として曖昧になって行くのだろうか?
物語が混み入ってくるし多数の人物の相関図が複雑なので具体的な関係が分かりずらく混乱するが、これも確かに、ある一つの人生の真実の縮図なのであろうか?
『室温』と『夜の音楽』というタイトルの意味が、内容をどう現わしているのかまったく分からない。