約三十の嘘

観劇日時/15.7.18. 19:30~21:00
劇団名/演劇集合体マキニュウム
公演回数/てくてく公演vol.11

作/土田英生 演出/槇文彦
舞台/齊藤文彦・笹木香里・水谷知子・
山下紗絢子・舩木拓也・三咲兎生・小林あり・
音響/槇文彦・塩谷春香 音響操作/槇島雅子 
照明/キャス太・塩谷春香
照明協力/照明や! 
作曲・演奏/槇文彦 イメージ画/齊藤文彦 
広報動画/塩田春香 制作/小島梨紗子

劇場名/studio MK-Boo!

詐欺師の集団だから金はあるはずなのに、舞台装置が貧弱で興冷めする。特急列車の指定席なのに座席はまるで継ぎはぎだらけの、廃品回収から持って来たような代物、客席と通路の壁も根元だけを緩やかな曲線で造られた象徴的な形は良いのだが、これも段ボール製の粗製乱造であることは明白で、やはり白ける。
それに見合った演出・演技もリアリティは全くなく、形ばかりのオーバーアクションで折角のこの戯曲の面白さがまったく感じられない。
09年3月この劇団が、この戯曲を上演した舞台を観た時には、人間の欲望と人間関係の信頼と不信の迷走がコメディタッチで描かれていた戯曲に大きな興味と関心を持ったことを思い出した。その詳細は『続・観劇片々』第24号に所載。