薄暮

観劇日時/14.11.29.  14:00~15:20
劇団名/intro
公演形態/コンカリーニョレジデントカンパニー

作・演出/イトウワカナ
映像・音楽/Anokos 照明/菅原渉吾 音響/大江芳樹 
映像オペレート/橋本一生 舞台監督/高橋詳幸 
舞台美術/川﨑舞 衣装補助/アキヨ 宣伝美術/本間いずみ
秘書/富樫佐知子 男子マネージャー/浅野孝幸 
協力/時間堂・水戸もえみ・加納絵里香 企画・制作/intro

劇場名/コンカリーニョ
出演/佐藤剛・のしろ ゆうこ・石田聡子・滝ヶ原愛美・宮沢りえ蔵

立体叙事詩

 全く何もない舞台で5人の男女が、ある家庭のある人物のある時期の来し方行く末を淡々と述べる。それは葛藤というよりは、この人物たちの薄暮の心情にある事実、あるいは薄暮に至る心情を物語として語っているだけのようだ。どういう経過で薄暮に至ったかは表現されていない。それは叙事詩であると同時に叙情詩ともいえる。演劇というよりは立体詩的表現と思われる。
 ときに応じて幕を垂れ下げて映像を映すなど技術的な工夫があるし、基本的に演技者の表現力は的確で強いから、客席からは同感の感嘆符や苦笑の漏れ声は出るが、劇としての力強い影響力は弱い。心情を立体的に解説して見せてくれたような印象だったから観劇後の印象は弱い。