演 目
ピノチオのひげ
観劇日時/13.12.15. 15:00〜16:20
劇団名/ハムプロジェクト
作・演出/すがの公
出演/天野ジロ・木山正太・彦素由幸・渡辺友香里・古崎瑛美・
(東京の人)傍嶋史紀・中江聡・竹屋光浩
劇場名/シアターZOO


 『パレパーレ星の新しい生き物』に引き続いて、この『ピノチオのひげ』の舞台を観て、先ほどの疑問が何だか少し分かったような気がする。
つまり猥雑なのだ。例えば『パレパーレ星の新しい生き物』は過去に観ているから物語は知っているけれども『ピノチオのひげ』は初見だから展開が分からない。ところがこの舞台ではほとんど絶叫調の台詞で、何を言っているのか全く分からない。
幕開けで少女がリモコンでテレビの番組を選ぶと、全員が登場して、その映像をマンガチックに描いて見せ、少女がリモコンを替える度に次々と違う番組の映像を忙しく演じて見せるなどという表現はスピード感覚溢れる快調な場面のだが、それは即物的な快感だけであって、舞台が進行するとほとんど絶叫の連続で意味不明になってしまう。
 せっかく表現力のある集団なのに、僕のような高齢者には何が何だか分からないうちにゴチャゴチャと終わったような印象だった。