演 目
嬖 姫
観劇日時/13.11.2. 18:00〜19:15
劇団名/視線 韓国 (ソウル「大学路小劇場フエスタ」推薦)
上演形態/リゼット企画公演
作・演出/ホン・ランジュ 作曲/イ・テウォン 振付/チョン・ガヨン
舞台/パク・ミラン 衣装/イ・ユスク 照明/カン・ジョンヒ
演出助手/キム・ゴンイル アクティングコーチ/ファン・ヨンヒ
コーディネーター・通訳・翻訳・字幕/木村典子 写真/キム・ミョンチプ
出演/キム・ヒョン パク・ジェヒョン ウィ・ヒスン チョン・ナユン 
ソン・ナッギョン チョン・ガヨン イ・ヨンオク チョン・ゴウン
劇場名/シアターZOO

聖化された情念

 戦争に負けた相手の敵国から略奪されて国王・瑠璃の後妻にされた女性・嬖姫は義息である王子の慧明を愛してしまう。慧明は、その環境から逃れようと、王女でありながら芸人に変装した禾姫を愛して芸人となる。
 「嬖」とは各種の辞書をみると「身分の高い人に愛される身分の低い女性。身分の高い人の身辺の世話をする身分の低い者で気に入りの近習。寵愛される者。主人から気に入られる人。」などなどとある。
 その4人の複雑な人間関係が、瑠莉王の死の知らせと、その生還を通じて民族舞踊と民族音楽で展開。逃れられない情熱の原罪が描かれる。
 人間の生々しい生き様が描かれるというよりも、その複雑な人間関係を説明的な物語として描かれるので、何か「能」や「狂言」などをミックスした古典芸能のような整然とした様式美の中にエネルギーを表出させているような気がする。