演 目
亀、もしくは……
観劇日時/13.10.12. 19:00〜20:10
劇団名/札幌座 
作・演出/斎藤歩 照明/熊倉英記 音響/高子未来 美術プラン/高田久男
記録撮影/高橋克己 制作/笠島麻衣・横山勝俊
ディレクター/斎藤歩 プロデューサー/平田修二
劇場名/ソウル市 大学路の小劇場
出演/斎藤歩・清水友陽・すがの公・弦巻啓太

ソウルの観客は、舞台を楽しもうという感じが強い

 この舞台は何度、観ただろうか? おそらく『冬のバイエル』と並んで札幌座の東西の横綱という作品だと思っている。
 レンガ壁が、何故か今までで一番に拘束力を強く感じさせ、それが逆にラストシーンで4人が患者たちの遊びに戻った時、つまり素に戻ったとき、逆に自由と希望を感じさせて痛快感が強かったのが印象的だった。
 清水友陽の異常に冷静を装ったかのような演技に対し、弦巻啓太が強い緊迫感を表すように逆に異常にハイテンションだったのだが、その両極端な対比の分かり易さが、感情表現をはっきりと表すソウルの観客の期待に受け入れられたのかと思われる。