■■編集後記■■

演劇雑誌『風』第4号                     11年11月8日
劇団『座・レラ』発行の上記雑誌を頂きました。ありがとうございました。
記載されている僕の『不知火の燃ゆ』の劇評は、当誌『続・観劇片々』39号からの転載です。
『札幌でプロ演劇は可能か』というシンポジュームの記録は大部で、僕も関心が強く観客として参加しました。ちなみに質疑で「観客1」と「観客2」とあるのは僕です。「観客3」は分かりません。


観られなかった舞台                      13年12月1日
 11月の後半から12月に掛けて期待した舞台の幾つかが観ることが出来なかった。理由は簡単で自分の意志で観なかった8本と身体の不調で観られなかった2本だから仕方がないのだが、やはり心残りではあった。気を残した証拠に列挙しておく。

@ 北翔舞台芸術   『あの愛の一群たち』 
A  〃       『救いの猫ロリーはいま…』
B 劇団・うわの空  『水の中のホームベース』
C パーソンズ    『私たちの賞味期限』
D チェーホフ劇場  『私の人生』
E 千年王國     『ローザ・ルクセンブルグ』
F 弦巻楽団     『トワイライト』
G 劇団アトリエ   『汚姉妹』
H Coyote      『銀河鉄道の夜』
I yhs       『四谷美談』

以上の10本、考えてみれば随分豪華なラインナップである。
しかも、その中の『ローザ・ルクセンブルグ』は今年のTGR(札幌劇場祭)で大賞を受賞したし、『私の人生』は初めてロシアからの来道劇団だし『汚姉妹』は褒貶が極端に別れた問題作なのだった。どれも観たかったなぁ! 残念だったが、札幌の演劇の豊穣な稔りが素晴らしい。



近代古典作品                         13年1月22日
最近、僕のいわゆる「近代古典」戯曲の上演が多くなった。だからかも知れないが既視感のある舞台が多いような気がする。
だいぶ以前に、井上ひさしが言い出してその後ジェムス三木が追認した「劇の構造は37通りしかない」という定義が、この辺りにあるのじゃないかと疑っている。
当時も色々調べたり僕自身も考えたりしたけどやっぱり分からなかった記憶がある。
今は近代古典の再評価も演劇の仕事の一つだと思えるようになった。だがそのことと37パターンとどういう関係があるのか再び考えだした。
ちなみに僕が規定する「近代」とは漠然としているが、正直言って歴史上の時間を区切ることではなく期間は特に設定していないし、「古典」は当事者が再評価したいと思った作品が古典であるという大雑把な枠なのです。


演劇雑誌『悲劇喜劇』                        14年3月
演劇雑誌『悲劇喜劇』(早川書房発行)3月号に今年も「2013年度演劇界の収獲」という特集記事に『続・観劇片々』39・40・41・42号が紹介されました。
大衆演劇研究家の原健太郎氏の執筆です。今年も何とか今年度を無事に卒業ができたような気がして嬉しく思っています。
 原様に厚くお礼を申し上げます。


北翔大学『PROBE』                       14年3月
 北翔大学の年刊、舞台芸術通信誌『PROBE』第8号に例年と同じく「この一年間に観た舞台から」のタイトルで13年度内に観た舞台の報告が掲載されました。
一昨年までは10月〜3月だったのが、去年は10月〜12月の15カ月分を纏め、今年からは1月〜12月分となりました。
12月の分が進行中でちょっと手間取り、10月〜12月の分が『続・観劇片々』より先になってしまいました。


様々な事情が重なり、今号もまた発刊が大幅に遅れてしまいました。一人でやっていると何が起こるか分からない危惧があるけれども仕様がないです。
誰からも苦言は出ませんけど自暴自棄と自己嫌悪になりそうです。でも、やっと何とか出来そうです。済みません。ホントは冬号なんだけど「早春号」としました。