演 目
イゼン、私はアンドロイドでした。 −改訂版―
観劇日時/13.8.3. 19:00〜20:45
劇団名/I/o
公演回数/No.1
原作/The Little Shop Of Horrors
脚本・演出/いしはらのりあき×キムラユウカ
衣装/木村清美 映像/上田龍成 フライヤー/山田マサル 音響/三浦一歩
照明/和田研一 制作/滝川竜司 
企画・制作/演劇専用小劇場BLOCH・アイアンオー・札幌演劇人育成委員会

複雑に入り組んで疾走する純愛物語

 原作の映画『The Little Shop Of Horrors』は、自己犠牲も顧みない純愛の悲劇のような感じがしていた。
原作の主人公の男は花屋さんの店員だというところが何となく人間臭いのだが、この舞台では本屋さんになっていたのが一歩進んでデジタルっぽい。文化の進化の象徴とも感じられる。もっと進めばもっとデジタルっぽい何屋さんになるのだろうか?
 植物という生き物から書物という物質に変化し、そしてアンドロイドという現在では究極のデジタルに到達している。つまり吸血植物はここではアンドロイドになっているのだ。と思うのは深読み過ぎるだろうか?
 その上、物語は複数の大勢の人物の関係が入り乱れて複雑になっており、分かりずらい。しかし結局は報われない純愛の物語なのであろうか?
 演技の切れ味が良く、エネルギッシュな展開は惹きつけて、エンターテインメントとしての魅力は大きく、若さの疾走感に爽やかな味があった。
出演者 棚田満・渡邉ヨシヒロ・谷村卓朗・小山佳祐・寺地ユイ・佐藤愛梨・
    イシハラノリアキ・熊谷嶺・原彩弓・山崎亜莉紗・田村嘉規・前田透・
    大島宏太・工藤由貴・梅津学・原田充子・きむらゆうか。