演 目
鈴木14世
観劇日時/13.3.17.  13:05〜13:35
劇団名/intro
上演形態/平成24年度北海道舞台塾シアターラボ・プレ公演
作・演出/イトウワカナ 舞台監督/高橋詳幸
照明/秋野良太 音響/百瀬俊介 
コーディネーター/小室明子 宣伝美術/本間いずみ
劇場名/札幌市教育文化会館

噛み合わない二人

  3ヶ月前に体調を崩した夫(=大高一郎)が退院して帰宅すると、自宅は妻(=菜摘あかね)が飼育するハムスターが、それぞれ「鈴木(何)世」と名付けられて106匹にも増えていた。
 夫の病気は、ハムスターによるアレルギーだった。夫は「自分を選んでハムスターを飼うのを止める」のか、離婚をするのか二つに一つ選択を迫る。
 妻はどっちも大事だから離婚もしないし、ハムスターの飼育も止めないと主張する。
 愛し合いながらどちらも譲れない。その経緯が常識外れながら、さもありなんと滑稽だが愛らしく展開する。
 鈴木14世と名付けられた一匹のハムスターが見あたらなくなって探すのだが、夫は、妻とアレルギーとの板挟みに苦しむ。
 現実離れの話なのだが、とてもリアリティのある寓話であり僅か30分に人生の一断面が凝縮されていた。