演 目
ルドルフといっぱいあってな
観劇日時/12.12.1. 11:00〜12:10.
劇団名/パラパラポナ
公演形態/人形劇の仲間パラパラポナ公演
原作/斉藤洋 脚色/村本寿江 演出/舛井正博
舞台美術/鈴木敦子 人形美術/樋渡靖子
音楽/桜本敦只 照明/池内潤樹 音響操作/池内由美子
制作協力/宮本和志・高田洋子・Shinji
劇場名/こぐま座

冒険と友情の物語

 夜間運行のトラックに迷い込んで、岐阜県の田舎から東京の大都会へ紛れ込んだ猫・ルドルフ(=樋渡靖子)の冒険話。
 捨てられた為に世間の猫たちには反抗心が旺盛だが、同じはぐれ猫には妙に優しいボス猫が居て、ルドルフが名前を聞いたときに「いっぱいあってな」と答えた通り、様々な名前を持つ強い大猫・イッパイアッテナ(=村本寿江)。つまりこの話はルドルフとイッパイアッテナとの友情物語でもある。
 それからはその大猫に保護されていろいろと生き方を学んでいくルドルフ。文字を習って岐阜行きのチヤーターバスを知り、それに便乗して懐かしい飼い主のリカコさんの許へ帰りたいと二人で計画していたとき、イッパアッテナは別れにルドルフにご馳走しようと思って富豪の飼い犬・デビル(=宮川聖子)から肉を分けて貰おうとして逆に暴行を受けて大怪我をする。
 それを知ったルドルフは我を忘れて仲良くなっていた金物店の飼い猫・ブッチー(=小谷美智子)と協力してイッパイアッテナを救い出す。そのときルドルフはイッパイアッテナといつまでも一緒に暮らそうと決心する。
 教訓的な言葉が頻出するが、物語は簡単な冒険譚であり、犠牲を覚悟する友情とか、空威張りの無意味さとか学習の大事さとか、特に友情の大切であろうか。人間俳優も混じって、猫たちの動きが誇張されていながら猫が良く動きリアルな感覚が印象的だ。
 その他、先生と給食のおばさんに宮川聖子と相原幸子が出演する。