演 目
西の空と東の空のあいだ
観劇日時/12.11.17. 19:00〜20:25
上演集団名/札幌学生演劇祭
脚本/大久保しぼり 演出/ビルタテル
サポートスタッフ/蒼砥つばさ・小池瑠璃・澤田彩果・竹村美穂・女川義樹
スケジューラー/杉山結実 小道具/大田剛史 照明/海鉾慶輔 音響/酒井収 
写真撮影/佐藤明日香 衣装/三浦麻実
劇場名/サンピアザ劇場

沈滞少年の傷心旅行記

 事故で入院した写真の好きな少年(=工藤茉也加)は、それが原因で、友人たちとの友情が壊れたと思い込み沈み込む。一人の先輩(=松崎修)が世話をやき、少年を道内の写真撮影旅行に連れ出す。その道中記。
 その他16人の役者たちが様々な役、電車であったり動物であったりエネルギッシュに動き回って次々とシーンを変化させて魅せる。
この少年の心理の変化が道中で何に影響を受け、どういう風に変化して行くのかを描かないと折角の彼の道中の価値が分からない。何のための旅行なのかが分からない。
 そういう少年の微細な心理の動きが分かりにくいのと、少年役の女優がいかにも女性然として感情移入がしにくいのが気にかかる。単なる少年旅行記以外の何があるのか価値の分からない舞台であった。