番外随想 個性と責任



 個性と責任という視点で、野田総理が相田みつをの詩を引用した「どじょがさ、金魚のまねすることねんだよな」という語句が一時、大流行した。
 それと同じような詩句では、金子みすずの「みんな違ってみんないい」という語句も、大震災後のTVコマーシャルと関連して巷に流れた。
 最近僕は、早世した落語の十代目・金原亭馬生が残した言葉「何でも良いんだよ、でもどうでも良くはないんだよ」という語句が、「(表現=芸術とは)融通無碍でいながら、個性と責任が大事」という意味で、とても素敵で気に入っているのだ。