演 目
渡り鳥の信号待ち
観劇日時/12.1.28. 14:00〜16:00
劇団名/世田谷シルク
公演回数/冬の三都市はとツアー第6回
脚本・演出/堀川炎
舞台監督/土居歩 音響/角田里枝 照明/南香織
映像/笹本正喜 舞台美術/坂本遼 衣装/色川奈津子
演出助手/早坂彩・長谷川雅也 
制作/円山立・清水美里
劇場名/札幌 シアターZOO


 『銀河鉄道の夜』の大枠をそのままに使って別の物語を紡ぎ出した。田舎の町の少女たちと彼女を取り巻く人々の日常生活が、やがて夢幻の世界へと旅立ってゆく。華麗でモダーンなダンスが美しく、別な世界を描き出すような魅力がある。
 午後の授業から始まって、牛乳を買いに行き、気が付くと異世界の列車に乗っていたという展開……そして日常の生活の中での様々な命との思い……だが必ずしも分かり易い物語ではない。だからこの文章も……だらけの文になる。
 『銀河鉄道の夜』をモチーフとした劇作品は、僕が観ただけでも数えきれないほどあるのだが、いつもどうしても原作以上の舞台に出会ったことが無く、観劇後には気落ちしてオリジナルに戻らざるを得ないのだが、やはり今回もそんな感じだ。
 それくらい『銀河鉄道の夜』は屹立した世界を持つ絶対的な作品だと信じるのだが、だからこそ、逆にむしろオリジナルから離れてまったく別の作品として素直に観なければ、この呪縛からは逃れられないのだろうとも思う。どうしてもオリジナルとの比較で観てしまうのは、今日のこの舞台に限ったことではないのだ。
 大勢の登場人物を紹介して、その物語を感じて戴こう。
 中学2年生・しおり=えみりーゆうな   同級生=荒木秀智 学級委員長=稲森みき
 しおりの父親・照明器具の職人=朝倉薫  牛乳屋=田中正伸 しおりの従姉妹=守美樹
 その彼氏=岩田裕耳
 年長の友人・ココミ=佐々木なふみ    〃  =帯金ゆかり 妊婦=松山樹香
 満腹亭の管理人=日澤雄介
 新米パイロット=高木健   パイロットの姉=こいけけいこ キャビンアテンダントのリーダー=堀川炎