映 画 大鹿村騒動記 観劇日時/12.1.9. 15:20〜17:00 製作/製作委員会・パパドゥ・関西TV・電通・講談社・他 原案/延江浩 脚本/荒井晴彦「いつか晴れるかな」 監督/阪本順治 製作/中沢敏明・山田美千代・堤田泰夫・遠谷信幸・吉羽治・富木田道臣 プロデューサー/椎井友紀子 音楽/安川午朗 主題歌/忌野清志朗「太陽の当たる場所」 撮影/笠松則通 照明/岩下和裕 美術/原田満生 スクリプター/今村治子 助監督/小野寺昭洋 宣伝・配給/東映 劇場名/東京・三軒茶屋シネマ |
山村の大自然とその中の人間ドラマ 鄙びた草深い土地に生きる人たちの、日常でありながらそこにも日常を越えた様々な出来事が起きる。 村のシカ料理店主人(=原田芳雄)の妻(=大楠道代)が18年前に駆け落ちした親友(=岸部一徳)と一緒に何事もなかったように帰って来て昔の交友に戻ったが、その妻は記憶障害になっていたり、そこへ性同一性障害の少年が突然やって来たり、あるいは村の美少女が恋のトラブルを起こしたり、起きることはごく普通の出来事だ。 それらの様々な出来事が、この地域のメインイベントである「大鹿歌舞伎」の上演までの準備課程と重なって展開する。 大きな葛藤は現れず、大自然の穏やかな風景の中で、こういう些細な混乱が静かに進んでいく。 特に「大鹿歌舞伎」の重厚な表現がとても魅力的であり、しかも村人の存在と歌舞伎の役柄がマッチするところがスリルングでもある。 山奥の村落の大自然と人間との素直な関わり合いがとても気分が良いのだ。のんびりとした風景とその中でゆっくりと生きている人間たちのささやかなドラマ…… 映画だから、この歌舞伎がとても山の中の田舎芝居とは到底思われないくらい絢爛豪華なのも夢があって楽しい。 その他の出演/佐藤浩市・松たか子・富浦智嗣・瑛太・石橋蓮司・小倉一郎・でんでん・加藤虎ノ介・小野武彦・三国連太郎 |