観劇日時/11.12.2.〜19:30〜21:40
劇団名/アトリエ
公演回数/第3回
作・演出/小佐部明広 舞台監督/渡辺康平
舞台美術/宮本柚貴 舞台制作/田村貴大
衣装/谷内望実・井波屋緑・石倉百合絵
小道具/望月凜太郎・本多宗一郎 音響/渡辺智之
照明/野華奈江 宣伝美術/谷内望実 音楽/Saki
制作/桑谷麻理菜
劇場名/BLOCH
観念的で典型的な象徴芝居
人間も世界も大きく言えば宇宙も、すべてこの世に存在する現象はすべて
無限の巡回をする。考えれば途方もない虚無的な存在なのだとまず規定する。
ブイ(=小山佳祐)の誕生から44歳までの成長記なのだが、同級生のカモ
メ(=柴田知佳)がいつも関わってくる。
ブイはいつも挫折している。カモメはそれなりに順調な人生であるようだ。
ブイが44歳のとき、ブイはカモメの心情を知った。だがその時は遅かった。
何時も誰かに付いて回る、正義の味方・るさんちマン(=伊達昌俊)の存
在が面白い、人は何時も何かの怨念で生きているわけだし、それに気付いた
人は、るさんちマンを崖から突き落とす。だが、るさんちマンは執ように戻
って来る。
子どもの頃、ブイとカモメが、偶然に紛れ込んだ洞窟の天井の穴から見た
満天の星空の感動。フアストシーンとラストシーンとの繰り返しの虚無と希
望との交錯……
全体に絶叫調で観念的な台詞を観客に訴えるように叫ぶような演技がちょ
っと鼻に付く。若さの観念がエネリギッシュに暴発したような舞台。
その他の出演者。小佐部明広・田村貴大・有田哲・小池瑠莉・江崎未来