演目 リピート
観劇日時/11.10.29. 14:00〜15:50
劇団名/リリカル・バレット
作・演出/谷口健太郎
照明/相馬寛之 音響/橋本一生 舞台/上田知
共同プロデユーサー/秋元幹子
企画・制作/リリカル・バレット
劇場名/札幌・中央区 演劇専用小劇場 BLOCH


神の領域を考える
 父と娘の、その娘・夏美(=岡田怜奈)を事故で亡くした電子工学者の神
崎(=谷口健太郎)は、研究開発中のアンドロイド・エンジェ(=岩杉夏)
を娘の身代わりのように愛した。
 アンドロイドは飽くまでも人間のための道具だから、名前を付けたり、ま
してや感情を持つような研究は厳禁だとする櫛灘博士(=明逸人)との確執
を越えて、エンジェは徐々に夏美の記憶を持つようになって、神崎の助手の
安田(=立川佳吾)と恋人のような関係になっていく。
 櫛灘と対立した神崎はついに櫛灘を殺して30年の懲役に服する。舞台はそ
こから始まり、回想として、それらの事情が展開される。
 最近、神の領域に範疇されるはずの原子力利用の犯罪のテーマが多いが、
この芝居も僕にとっては神の領域にあると確信する、文明と人間の精神の問
題を取り扱っている。
 この舞台は、ハッピーエンドのラストであるが、このテーマは本当にこの
解釈でいいのであろうか?
 人間が神の領域に入り込む危なっかしさを危惧するのは取り越し苦労であ
るのか?
 その他の出演者。原田充子・松倉樹莉・かわむらはるな・石田純教・
         堤亜美・城ヶ埼真里。