番外随想 パロディともじり
 「コント」と「短編演劇」と同じように、今度は「パロディ」と
「もじり」との差異が気になりだした。
 『広辞苑』を見ると「パロディ」は「文学作品の一形式。よく知
られた文学作品の文体や韻律を模し、内容を変えて滑稽化・風刺化
した文学。日本の替え歌・狂歌などもこの類。(略)」と記述され
ている。
 そして「もじり」は「@ もじること、もじったもの。」とあり、
「もじる」には「A(風刺や滑稽化などのために)もとの文句、特
に有名な詩句などを言い換える。」とある。
 この両者を比較すると、ほとんど差異はないと思われる。だが普
通に使われている場合、どうも微妙に違うような気がする。
 「パロディ」には、文学作品というシビアなイメージが強いのに
対して「もじり」は、遊びの要素が強いような気がするが、それは
単なる偏見であろうか?そしてそこに差異を求める方が偏執的なの
だろうか?