演目 Man-Hall
観劇日時/10.4.3.
劇団名/リリカル・バケット
公演回数/第1回
脚本・演出/谷口健太郎 照明/相馬寛之 音響/橋本一生
宣伝美術/星雅也 舞台/上田知
共同プロデューサー/秋元幹子
企画・制作/リリカル・バレット
劇場名/札幌・中央区・BLOCH

絶体絶命の社会派サスペンス
4人の男がマンホールに落ちている。出版社の編集者・浅野朝陽(=立川佳吾)、
冤罪で殺人罪となった男の息子(=谷口健太郎)、殺された被害者・女性の夫・
加賀秀晴(=野村大)、そしてこの事件の担当刑事・佐山彰文(=小野優)た
ちだ。
編集者・浅野が何かを隠している。殺人の冤罪を主張する犯人の息子の頼みに
よって被害者の夫・加賀と刑事・佐山が、編集者・浅野を監禁して情報を探り
出そうとしたのだ。その経過をスリリングな展開で魅せる。
背後に出版社の社長息子・金森純哉(=高久絢斗)と社長の強烈な闇の圧力が
あったのだ。
社長の息子に言い寄られる女子社員(=對尾華夜)と、冤罪男の娘で息子の妹
(=森田亜樹)が話に絡む。
自己保身に徹しようとする浅野の弱さと切なさ、執念の息子とその妹、真実を
求める被害者の夫と刑事。
これらが上手く噛み合ってリアルな物語が展開されたのだが、気になったのは
これがマンホールの中とは思えない感じであり、大都会のマンホールとしても
広すぎるようだし、そこに落ちたら怪我で済まないだ
ろうと思ったことだ。
出版社の編集室がマンホールと交互に現れてシーンが映画のように次々に変化
する細切れの展開なのが気になったが、man-hallとはマンホールとホール(広
間)との語呂合せか?