演 目
他人の手
観劇日時/09.8.30.
劇団名/シアター・ラグ・203
作・演出/村松幹男 音楽/今井大蛇丸
音響/湯澤美寿々 照明/瀬戸睦代
宣伝美術/久保田さゆり 
制作/たなかたまえ・吉田志帆・田村一樹・井向和宏
Theater・ラグ・203
劇場名/旭川・シアターコア

格調高い舞台

 この舞台は何度も観ているから、今回は劇場が変わってどうなるかという関心が大きかった。
この劇場は本拠地の「ラグリグラ劇場」に比べて袖が広いせいか、ゆったりと余裕をもって演じているように見え、そのぶん楷書のような格調の高い舞台を創ったように見える。
大事なものを失った女性(=久保田さゆり)の真実に対する拘りが、くっきりと見えるような味わいの深い舞台であった。
人間の手についての様々な観察のシーンの印象が薄かったのは何故なのだろうか? でもそれは大きなミスとも感じられなかったのは、これまた何故なのだろうか?
心ならずも女を裏切った男(=柳川友希)も、仕事一途の刑事(=平井伸之)も、良い意味で落ち着いて余裕ある演技を見せた一時間半であった。






■8月の舞台から 
今月も収穫が多かったが、例によって観劇日の順に。

☆モブよ、泥棒のように走れ/AND
8月8日   BLOCH 
円山公園とBLOCHそれぞれの面白さ。
メッセッジーとエンターテインメントとの両面が際立つ。

☆キラービーチ/THE BIRDLAN GONE STAZZIC
8月20日  教育文化会館
 「小さな」と思われる悪の告発と、その表現の独創性。

☆遮光/エビバイバイ
8月20日  教育文化会館
身体に拘った表現の面白さ。

☆こんにちは、母さん/弦巻楽団
8月29日     ZOO
若い出演者たちの、年齢を感じさせない演技。