演 目
明治琴似村冒険譚
   〜未来からきたお手紙がかり〜

観劇日時/09.2.7.
劇団名/温故知新音楽劇
公演回数/第4回
主催/NPO法人コンカリーニョ
作・小室明子 演出/斎藤ちず 音楽/橋本幸
衣装/佐々木青・松下奈未・三ツ橋リサ・佐々木郁子
舞台製作/福田舞台 照明/高橋正和
舞台監督/高村由紀子 小道具/畠中朝香・米澤春花
演技指導/松本直人・宮澤りえ蔵
制作/佐藤亜紀子・カリット
劇場名/コンカリーニョ

市民劇のあり方

 一般の市民の人達が、舞台に立って芝居を創ることで、仲間意識とか共同作業の楽しさとかを経験しようとする市民劇というものがある。しかも最近あちこちで盛大に行われている。
わが深川にも12年に亙るものから9年の経験をしているもの、その他にも4つの集団がある。そうなるとだんだんお芝居を楽しむだけでは物足りなくなってくる人も出てくる。
そういう意味では、この琴似の市民劇はどうであろうか?
参加者の楽しみを過剰に意識して、物凄いオーバーアクションである。多分そうしないとボロが出るからカバーするためには仕方がないのであろう。お祭りだから楽しく演じて良いのだ、という次元であろう。
芝居を見慣れない満員の地元のお客さんも、登場者の中に知人友人の顔を見つけて喜んでいる。それなりの効果は充分に達成しているし、この存在価値は大きい。
でもこれはあくまでも演劇じゃない。別物だと思うしかない。芝居とはこんなものだと了解されるのも寂しい。これからは完成度を高めていければ良いのだがなあと思う。