2008年10月
演 目
スセリ☆面白半分劇場
観劇日時/08.10.8.
作・演出/オオタスセリ 協力/永井寛孝
出演/田中悠美子・安達忍・岡のりこ・重田千穂子
ゲスト/永六輔
劇場名/東京・下北沢・小劇場「楽園」


 ギター弾きのミュージシャンだったオオタスセリが、一人芝居のコントをやりはじめると大いに受けたので、それを一晩のエンターティンメントに構成したり、他の芸能者たちと盛んにコラボをやりだした、その公演。
永六輔や重田千穂子そして女義太夫の田中悠美子、テアトロ・エコーの女優まで動員して、一人コントを軸にバラェティショーを構成した。
最近の寄席は、ブツ切れ小間切れのやっつけプログラムなのに対して、中身の濃い、洒落て現代的な爆笑連続のショーであった。惜しむらくはオオタスセリが調子に乗って自分の芸に無理矢理引き込もうとするのが少々煩いかなと思ったら、すかさず永が「そこは、スセリは台詞風にしたら?」と言うと、さすがに芸達者、即興でラップのように歌うと三味線と上手くマッチして喝采である。
女義太夫の田中悠美子は、古典派から敬遠されているそうだが実力者だそうで、永曰く「一流と三流は融通無碍で、二流に限って頑なだ」って言った通り、何でもありのプログラムに、即興でそれなりに面白く合わせて舞台を創っていたのはさすがであり印象的であった。
初めての即席のコラボだそうだが、回を重ねるともっともっと面白い舞台が出来るだろうと期待がもてる。コントの内容はほとんど男女の艶笑譚でありそこに軽く社会風刺が混ざる。