演 目
無意識
観劇日時/08.7.19.
劇団名/劇団ギャクギレ
公演回数/八周年記念公演
作/川尻恵太 演出/イシハラノリアキ
演出助手/氏次啓 舞台装置・舞台監督/上田知
照明/和田研一 音響/橋本一生 選曲/Lynn
小道具/segyar 衣装/新井田琴江
制作/富樫佐知子・村山真希
劇場名/BLOCH

現実と虚構

 ある小さな劇団の稽古場。次回公演の三ヶ月前、演じる役者たちが、現実の自分の立場と芝居の役柄との境界が分らなくなって苦しむ状況をコメディタッチで描く。
稽古場の描写が芝居の1シーンであったり、それが繰り返されたりして混乱するが、その軽妙なやり取りが笑いを誘う。
混乱の原因がほとんど男女関係なのが物足りない。もっと何か複雑な人間関係の混乱が、現実と芝居を巻き込む可笑しさで展開されれば高度な内容になったと思う。
上演一年後の稽古場では、人も減り集まりも悪くやる気も失せて、飲みに行く相談にリーダーは失望する。これがラストの地球滅亡に短絡するのは唐突であり、余りにも虚無的であり、リーダーの失望と直結するのはいささか無理なのではなかろうか?
未開人の母子という芝居上のキャラクターが何を意味しているのかが良く分らないが、何となく吹き出す雰囲気がある。
出演者。氏次啓・鈴木雄一・新井田琴江・楽太郎・
ツルオカ・今井香織・小野優・井上美幸・福地美乃・
佐藤真一・橋本久美子・伊東真澄・棚田満・藤谷真由美・
荻田美春・永田雅美。