演 目
ngggg(ンググググ)アワー
観劇日時/08.3.15.
劇団名/エビバイバイ
公演回数/第2回公演
第1176回札幌市民劇場参加作品
作・演出/斉藤麻衣子 
音響/大江芳樹 照明/大橋はるな 舞台係/畠中朝香
宣伝写真/よしかね 宣伝美術/浅野美英子 制作/能代みゆき 協力/高城由香里・小森望美
出演/南あいこ・斉藤麻衣子・細木美穂
劇場名/ことにパトス

ドラマのようなダンスのような……

 バスタブと布団のある日常空間、奥には様々な日常の道具類や器具などが雑然と置かれている。そこで三人の女たちの取り留めのない日常風景がダンスで描かれる。
意味があるような、ないようなやり取りとささやかな軋轢と……唯一劇的な展開はラスト、一人の女が大きな麻袋に入った大量の豆を三袋持ち込んで、バスタブに流し込んでその中へ入るというシーン。
その前に豆が大好きだという会話があり、その伏線からこのシーンに何を読み取るのか? このシーンに象徴されるようにすべての断片的な場面は、何かを感じさせる要素があるのだが、それは漠然としている。だが何らかの微妙な魅力がある。
すべてはドラマの様でもあり、コンテンポラリイダンスのようでもある、というかむしろそのどちらでもない新鮮な表現とでもいえようか? 何か新しい表現が生まれそうな予感がすると思うのは買い被りでなければ良いのだが、先ずは期待しよう。