演 目
ファイト!
(モチーフ曲 中島みゆき「ファイト!」)
観劇日時/07.12.1
劇団名/劇団千年王國
遊戯祭参加
作・演出/橋口幸絵 
照明/青木美由紀 音響/大江芳樹 舞台部/上田知
スタッフ/遠藤由紀・野村伊代・佐藤素子
制作/村上水緒・山崎美世・青木美由紀
出演 榮田佳子 柴田智之 赤沼政文 細木美穂 坂本祐衣 堤沙織 山田亜寿砂 橘亜樹良
劇場/コンカリーニョ

斬新な表現力

 今回の4曲の中では、これだけが向日的というか下向きな人生を奮い立たせるような歌詞だ。
舞台床面に8個の切り穴、そこからの人物の出入りや、小道具の出し入れをする。
最初はボクシングに仮託した男女の関係性の話かと思うと、次は親子の関係性の話から、神との関係性の話になるが、いずれも軋轢が良い関係になる経過が演じられる。
エピソードが細切れで分かり難く、紙に書いたメッセージを読みながら進めるのも演劇的ではない。あらかじめ客にアンケートをとるという形で、紙に書いた設問の趣意を分からせるという手法もアイデァだが。
あらゆる状況を突破するフアイトという結びは楽観的過ぎようか。Introの『ビュー・ビユー・テイー』と似た趣向の一種の詩劇風な表現は斬新で、舞台機構をフルに使った面白さが充実している。
それは『イザナキとイザナミ』や、『スワチャントッド』に見られた千年王國の才気であろうか。