演 目
ビュー・ビュー・ティー
(モチーフ曲 中島みゆき「化粧」)
観劇日時/07.12.1
劇団名/Intro
遊戯祭参加
作・演出/イトウワカナ 照明/相馬寛之 音響/橋本一生 衣装/中原奈緒美 道具/川崎舞 制作/五十嵐宣勝
出演 田中佐保子 今井香織 あんどうけいすけ 宮沢りえ蔵 伊藤若菜
劇場/ことにパトス

綺麗に纏まった中島みゆき

 眼を失くした女と鼻を失くした女が二人、バスを待つバス停で化粧をしている。そこへ恋を失った女が来る。
男からラブレターを取り返した失恋女は、その手紙を燃やしてバスのエネルギーに提供しようとしたり、その直後に断ったりして迷っている。
最後に大量の取り返したラブレターをばら撒き、明るい光の中でたぶん己を取り戻す。
バスの運転手と車掌が狂言回し、女二人は水玉模様の衣装で、失恋女を客観的に批評的に見る立場か、あるいは同じ喪失感を共有する存在か? すると縦縞模様のバスの運転手と車掌は何のイメージだろうか?
モチーフ曲『化粧』の世界を素直に表現した舞台であろうが、同じことの繰り返しで歳をとって行くのが少し退屈したのも事実である。