演 目
まんまる、と、月見草のオハナシ
観劇日時/07.11.24
劇団名/箔紐夢劇場
公演回数/第6回公演 第1168回札幌市民劇場
脚本・演出/箔紐夢劇場 
演出部/濱道俊介・浜田拓磨 照明/大橋はるな 
音響/田村舞子 音響監修/橋本一生 舞台/濱道俊介 
衣装協力/アキヨ 小道具/藤田ナツコ 
制作・チケットパンフレットイラスト/山本紗也加 
フライヤーイラスト/小神野友美 
楽曲提供/山田美穂・浅野友寿
演奏/ノルト・シンフォニカー
日替わり客演/棚田満・谷口健太郎・新井田琴江
劇場/ことにパトス

観念世界の幻想美

 「まんまる」とは盲目の少女が名付けた月の愛称であり、この少女は月見草の精でもあるらしい。この二人がお互いを探し求める一種の悲恋物語らしいが、細かく分かれた短いシーンの羅列であり、この二人以外の役が次々に変わったり、話の前後が行ったり来たりして繰り返されたりするために非常に分かりづらい。
おまけに戦乱のために世界の住人が一時、月の世界へ移住し、それがまたこの世界に戻ってきたなどという伝説が織り込まれたりして、ますます混乱する。これらの状況をゲスト(=今日のゲストは小林琴江)が絵本を読むというスタイルで説明する。
舞台床面も、三面を覆った幕類も中幕もすべて真白な紗幕、ゲスト以外の衣装も真白でしかも国籍も時代も不詳の、一種抽象的な装いだ。ゲストの読む絵本はもちろん、小道具類も真っ白。何となく自分たちがお伽噺の中で遊んでいるような感じだ。
よく言えば幻想的な詩劇なんだろうが、観念的なお伽噺を楽しめない人には退屈であろうか。
誰がどの役かが分らないので出演者名だけを紹介する。
入江千鶴香・庄本緑子・進藤隆元・吉本拓郎。