| 演 目 スタークロスド 観劇日時/07.11.23 劇団名/弦巻楽団 公演回数/＃５ 作・演出/弦巻啓太 演出助手/野村孝志・高﨑愛知・秋吉真人 舞台監督/高村由紀子 照明/相馬寛之 音響/大江芳樹 装置/福田恭一 小道具/畑中泰大 衣装/小野寺ゆい・木島里美 制作・印刷物/石上エリ 劇場/コンカリーニョ |
| 世界を象徴させた小学校の６年生たち 小学校６年○組の10人の大騒動から幕が揚がる。私立イワナ学園である。この生徒たちと先生・職員、保護者・家族、理事たち、そして東ガモール国という架空の外国から来た化学者。 『スタークロスド・ラヴァース』とは「不吉な星の元の恋人たち」という意味のエリントンの曲名だそうである。「星めぐりが悪い」人たちというのは、つまりこの登場人物たちであり、それはそのままこの登場人物たちが象徴している、この国の人たちと言えるのではないのか。 やがて戦乱の途上国から来た化学者（＝小野優）はテロリストであり、刑事と協力して闘う小学生たちとスーパーマンによって事なきを得る。 ガッチリと建てこまれた舞台装置は、リアルでありながらいろんな場面に使い回しするために抽象性も持っているという不思議な造り……そして小学生を演じた役者たちの精力的で、小学生の生態を巧く映し出した演技者たち。 小学生たちによって象徴されたこの国の人たちの危機管理の次第が描かれるのだが……後半でスーパーマンが出たり、テロリストとしての正体が顕れたりする部分が少々ご都合主義でマンガチックになってしまったのは残念。 出演者を紹介すると話の内容が想像できると思うので…… 小学生は10人。番長・男役（＝伊東真澄）、ＴＶヒーローに憧れている五郎（＝渡邉ヨシヒロ）、食いしん坊のエミリ（＝藤谷真由美）、新聞局（＝鈴木祥子）、化学者の娘で東ガモールからの転入生（＝知北梨紗）、お嬢様（＝谷藤夏紀）、生き物係・男役（＝石川藍）、学級委員長（＝石崎真弓）、エッチな子（＝梅津学）、理事長の息子＆学園理事長の二役は（＝楽太郎）。 学校側は６人。40年前の６年生＆教育委員会指導課の二役（＝小林花絵）、学校職員（＝温水元）、教頭（＝塚本雄介）、体育教師（＝佐藤春陽菜）、物理教師（＝重堂元樹）、理事長は息子と二役。 家族は３人。番長の親（＝田村嘉規）、五郎の祖母（＝渡辺順子）、ＰＴＡ会長でエミリの母親（＝吉江和子）、そのほか刑事でＰＴＡ会長の夫（＝若林大志）。 この大勢の登場人物が繰り広げるミニ世界は、「世界が百人の村だったら」の変化球だろうか…… |