演 目
片づけたい女たち
観劇日時/07.11.8
劇団名/グループ る・ばる
公演回数/Vol.15
作/永井愛 演出/木野花 美術/大田創 照明/中川隆一
音響/原島正治 衣装/竹原典子 演出助手/鈴木修
舞台監督/小山博道 イラストレーション/荒井良二
宣伝写真/塩谷安弘 宣伝美術/鈴木勝・公平恵美
制作/プリエール 企画制作/グループ る・ばる
劇場/旭川公会堂

中年女三人の悲哀

 三人のもう若くはない女性たちが、現実から何とか脱出したいと思いながら、様々なしがらみの中でそれぞれの事情の中で悪戦苦闘している物語は、この三人だけの話に限定されずに、ほとんどすべての人たちにも当てはまる現実風景ではないだろうか。
ツンコ(=岡本麗)のマンションを訪れた親友のオチョビ(=松金よね子)とバツミ(=田岡美也子)は、部屋中がゴミで埋もれている異様な光景に立ちすくむところから話が始まる。
観客も年配の女性が多く、いちいち身につまされるようで爆笑・哄笑の連続、悲哀が他人事とは思われないのであろう。
一見、喧嘩ばかりしているような三人だが、実は寂しくお互いに頼りにしているラストは、現実に対する一つの救いを感じさせた。何かほっとする温か味の強い幕であった。