演 目
マウストラップ
観劇日時/07.9.18
企画・制作/ピュアーマリー 旭川市民劇場9月例会
原作/アガサ・クリスティ 翻訳/鳴海四郎 演出/大和田伸也 美術/小池あけみ 照明/佐藤弘樹
音響/実吉英一 衣装/鈴木玲子 演出助手/坂田恵理子 舞台監督/沙古史朗 
制作/保坂磨理子・鈴木孝宏
劇場/旭川市民文化会館小ホール

稚拙な演技者たち

 おなじみの密室殺人事件である。幼いころのトラウマが影響している事件だが、肝心の出演者の演技にリアリティが薄い。捜査官が犯人というのも問題だ。はぐらかされたような感じだ。捜査官が犯人だったら何でもできるわけだ。
さらに疑問なのは、若夫婦が互いに秘密にロンドンへ行ったというのもおかしい。二人は互いに善意だったことが分ってめでたしめでたしになるのだが、そもそも大雪で電話も切られた状況の中、しかも5人の宿泊客と捜査官がいる密室からどうやってそれぞれがロンドンへ行ったのだろう? ミステリィには合理的な説明が必要だと思うのだが……
これは06年10月に観た、グループ森のアガサ・クリスティ原作『「愛」のために……』と同じものだとばかり思って観ていた。なんだか似ているのだ。帰って調べて全然違うのに驚いた……ほんとにクリスティの作品か? とさえ思った。