演 目
酔っ払いと椅子と宇宙人と
観劇日時/07.8.26
劇団名/Theater・ラグ・203
公演回数/Wednesday Theater 旭川引越公演
作・演出/村松幹男 音楽/今井大蛇丸 音響オペレーター/伊東笑美子 照明オペレーター/田村一樹 
会場/久保田さゆり・吉田志帆・柳川友希
配役/男=平井伸之 宇宙人=田中玲枝 妻=高橋久美子
劇場/旭川シアターコア

観客の少なさが問題だ

 最近の秀作であるし、本家のラグリグラ劇場では何度も上演されているのでお馴染みの出し物である。
少し疲れたもう若くはないサラリーマンがある夜、酔って自宅付近の心休まる小公園で、日ごろの鬱憤をぶちまける。それは滑稽であると同時に誰の心中にもあるわだかまりでもある。
なぜか出現した、昔の小学校にあったような古ぼけた木製の椅子にアイデンテティを感じた酔っ払いは、椅子を相手に自虐告白をし、馴れ合う。
彼は少年時代から宇宙に憧れていた。酔いのうたた寝に現れた宇宙人に誘われて、会社も家庭も捨てて宇宙人の故郷の星へと飛び出す妄想……
一種の苦いホノボノ路線だが、宇宙人がいささか固いのが気になったが暖かい舞台だ。
問題は観客の少なさだ。ラグリグラ劇場もそうだが、これでは折角やっていても自慰行為ともとられない。協力できなかった僕にも問題があるのだが……