演 目
タルタルタウン
観劇日時/07.6.2
劇団名/yhs
公演回数/ZOO演劇祭参加作品
脚本・演出/南参
演出補/ミヤザキカズヒサ
演出助手/福地美乃・水上佳奈
音響/橋本一生 
照明/上村範康
舞台装置/妹尾知美・丹治喬誉
衣装/三上一枝・東菜穂・三宅亜矢
メイク/小助川小助・岩淵カヲリ
小道具/青木玖璃子・井上亮介・伊藤ゆきこ
制作/長岡登美子・小森望美・十日市恵子
劇場/シアターZOO

冗長で、面白くないギャグ

 ブラジルの田舎のタルタルタウンは、日本人移民の街だ。今、村長の交代が決まって県の役人がその確認書(のようなもの)を交わしに来ているのだが、なぜか新しい村長はノラリクラリと逃げ回る。
そこで場面は10年前、15年前、さらに30年前に遡る。三代に亘る村長たちはいい加減で行政能力もなく財政破綻でこの村を寂れさせてきた経緯が明らかになる。だから新村長は県と取引して村を水没ダムとして売ったのだ。
さらにその三代の村長の選び方が、実力者の夢占いで決めたはずなのに別人の夢占いと摩り替り、それを知っていたのにそのまま決めてしまったというお粗末。
これは明らかに、財政破綻した地方自治体のカリカチュアで、村民たちの意識の低さも含めて、あまりにもそのものズバリでひねりがない。
ただし表現方法は、ギャグの連発でカリカチュアを目指しているのは判るのだが、そのギャグが全く弾まず、判った話を引き伸ばしているのが退屈である。
2時間半のこの舞台は、カットして引き締めてギャグをスピードあるナンセンスに改めると面白い芝居になると思われる。期待したyhsとしては残念な結果であった。
出演者は、東菜穂・小林エレキ・こもりまりも・十日市恵子・井上亮介・伊藤ゆきこ・イシハラノリアキ・能登英輔
南参・ふるさとたかし・須田慶太・井上美幸・山崎孝宏・菜摘あかね。以上14人。