演 目 スワチャントッド 観劇日時/07.4.14 劇団名/劇団千年王國 作・演出/橋口幸絵 作曲/福井岳郎 照明/青木美由紀 音響/大江芳樹 衣装/佐々木青 舞台監督/尾崎要 舞台美術/松井啓悟 演出助手/岩崎智子 演出部/石坂久志 制作/山崎美世・能代祐子・徳村あらき・堤沙織・青木美由紀 劇場/コンカリーニョ |
新しい形のミユージカル 新しい形のミユージカルとして斬新な発想による面白い表現方法である。主役の少女(=榮田佳子)はラスト近くまで一語も発しない。世界はリズムで出来ているというのが、この舞台の基本ポリシーであるらしい。何か珍しく新鮮で、何かを期待させてくれる楽しさを予感させる。 物語は単純だ。簡単に言えば、崩壊したある複雑な家族の再生物語であり、その意味ではありきたりの普通の話だ。そこが物足りないともいえる。コミニュケーションの断絶が、世界を造るリズムで回復するという基本はまったく斬新なのだが、その表現の新しさに見合うストーリィの新鮮さに大きく不足するのは不満が大きい。 最後に声を取り戻して行く過程は、ちょっとヘレンケラーの「奇跡の人」をチラッと思い出したりしていた。ここら辺をもっと劇的に膨らますと面白かったかもしれない。 演技者たちは役どころを心得て、充分に締まった舞台を創っているのが心地よく感じられ、特に家庭教師役が狂言回しとして全編を気持ちよく展開させていくのが印象的であった。 配役表はあるのだが、役名が覚えられず役名と役者名が一致しないので、榮田以外の役者名と役名を紹介する。 僕はなかなか役者の名前が覚えられない。どこかで見ているのは間違いないのだが、それが誰なのかは中々思い出せないのが、大変に失礼な話だが、事実だから仕様がない…… チネン=村上水緒 サヤ=佐藤素子 ジンカッタ=柴田智之 ママト=能代祐子 ドンツ=赤沼政文 カントット=岩田雄二 トッカ=かとうしゅうや |