演 目
やるかやらないかはおまえしだいだ
観劇日時/06.11.24
劇団名/演劇公社ライトマン
公演回数/第3回公演
作・演出/じゅうどうげんき
音響/エビナヒロキ
照明/阿部芳美
舞台監督/下家弘 
制作協力/佐藤健一・長谷川亜美・ 三戸部大峰
劇場/レッドベリースタジオ

自分勝手な人たち

  『やるかやらないかはおまえしだいだ』という、やけくそというか開き直りというか、そのもののベタなタイトルで、一体何をやるのかと思ってしまう。
 開演前から冒頭のシーンまで、引きこもりの若い男女をスパルタ式に演技教育する一種の塾のような劇団かと思わせる場面だ。
 一転すると主宰者の男の49日法要の場面であり、劇団員たちが今後のことを相談するわけだが、彼らはそれぞれ勝手に自分たちの都合の良い意見を言ったり、勝手なことをしていたりで全く纏まらない。最後に幽霊になった主宰者が出てきて、タイトルを叫んで幕となる。
この小物語ともみえる話だが、欲目に観ると様々な集団や大きく言えば国家や世界の、自分勝手な話の比喩であるとも言えるのだった。