演 目
酔っ払いと椅子と宇宙人と
観劇日時/06.11.22
劇団名/Theater・ラグ・203
公演回数/Wednesday Theater vol.17
作・演出/村松幹男
音楽/今井大蛇丸
音響オペレーター/湯澤美寿々
照明オペレーター/柳川友希
宣伝美術/久保田さゆり
出演/男=平井伸之 女=田中玲枝 妻=高橋久美子
劇場/ラグリグラ劇場

台詞の重み

 今回、発見したことに酔っ払いの戯言があった。彼の喋りの内容が、酔っ払いのくせに妙にシニカルで理路整然、しかもコミカルなのが微苦笑を誘うのだ。
爆発的な笑いではないけど、フト苦笑いしてしまうような共感するような、微かに緩む可笑しさが何ともいえない魅力であった。
一人芝居の僕の分類によると、この芝居は第2類bになるのだが、この第2類の特徴である、「架空の相手役(ただしこの場合は椅子という物体)との掛け合いという魅力」だけに留まらず、この、真実をフト吐露してしまうような台詞の妙味に、強く共感して、そこにもまたこの芝居の別の顔が見えたのであった。