演 目
りんご
観劇日時/06.10.25
劇団名/Theater・ラグ・203
公演回数/Wednesday Theater vol.6
作・演出/村松幹男
音楽/今井大蛇丸
照明オペ/田村一樹
音響オペ/湯澤美寿々
宣伝美術/久保田さゆり
劇場/ラグリグラ劇場

古典的な名作

 久し振りに『りんご』を観た。改めて名作だとつくづく思う。良く出来た戯曲だ。全く隙がない。実に巧く構成されている。それは分かっていたのだが改めて強く確認出来た。
今回特に感じられたのは演技の掘りが深くなっていたことだ。かつて無謀にも自分で演出した経験があるので、その掘り込み方が良く判るのだ。
それと女を演じた久保田さゆりの中性的な感じが、この物語における客観性を印象付けるのに効果的であった。男(=村松幹男)の存在を側面から浮き彫りにする役目をよくサポートしている。
この今や古典的名作と言える『りんご』を、是非誰か別の役者でやってくれる舞台を観てみたいなと、切実に思うのだ。