演 目
コドモのコドモ
観劇日時/06.10.8
劇団名/北海学園大学演劇研究会
公演回数/十月祭特別公演
脚本・演出/丸山將
音響/高橋尚也
照明/渡辺真由子
劇場/北海学園大学学園会館内9・10会議室

ちょっと SF

 女子高校生あさみ(=藤田夏実)の所へ突然3人の子供が「お母ちゃん」と言って飛び付いてくる。この冒頭からしてかなり変だ。子供の推定年齢はそれぞれ12歳くらいのサヤカ(=山崎亜莉沙)10歳位のリョウタ(松下綾華―男の子役)8歳くらいのサキ(=池田舞)。学生が演じるんだから、かなり無理はあるんだが、多分そんな見当であろうか。
子供たちは何かを探しているらしい。呆然とする彼女に同行のボーイフレンド・新一(=大原慧)が見かねて彼女の家へ泊めてやることを進言する。不承不承に従って、やがて彼女はこの子供たちを愛しく思いはじめる。
3人の子供たちを追い求めて変な3人組(=對尾華夜・村上義典・北山光次朗)が追いかけてきてテンヤワンヤの騒動が繰り広げられる。
物語は、未来の自分の子ども達が母親の若い時代にタイムスリップして会いに来たということで、ハッピィエンドになるのだが、最近の物語のように甘く結末を示唆するものではなく、謎を保ちながら次の展開を期待させる面白さに見入ってしまった。
健康な物語の展開は素直に肯定出来るけれども、3人組の存在位置が判らず、役者たちも演じ難そうで変に浮いてしまったのが惜しまれる。